「義肢サーファー作戦」開始!

「義肢サーファー作戦」開始!

トム・タップ

トム・タップ氏が「義肢サーフィン作戦」を始めたきっかけを辿っていくと、一つの大きな思いに行き着く。それは、人々が生き生きと自由を感じられるきっかけを作りたい、ということだ。ある日、イラクから帰還した負傷兵についての報道を見ていたとき、トムの頭の中で何かがカチッとつながった。彼はこう語る。「兵士たちは自由のために戦うのだと言われて戦争に行ったのです。そして、重傷を負って帰還した人の多くは、前よりも少し自由がなくなったと感じています」

 

トムは、ランドマーク社の地域コミュニティへの貢献プログラムに参加したとき、戦争で負傷した帰還兵たちのために、サーフィンで自由を満喫するプロジェクトを立ち上げようと決めた。「サーフィンほど自由を感じられるものは他にありませんよ。兵役を終えた方たちに、ぜひそれを味わって欲しいし、負傷による様々な制約を吹き飛ばして欲しい、と思ったのです」

そこでトムは米軍基地に電話した。偶然にも、電話に出た渉外官もサーファーで、トムの提案の主旨をすぐに理解してくれた。「完全に自主的な手作りの活動として開始しました。電話して、『僕たちサーファーのグループですが、帰還兵の方たちに敬意を表したいと思い、(今回や前回の戦争で)戦地に行った人たちに恩返しをする企画を作りました』と言ったのです」

「義肢サーフィン作戦」は、初回は一日限りの小さなイベントだったのが、回を重ねるごとに大きくなり、毎年恒例の数日間にわたるイベントへと発展した。多くの個人や企業、例えばビラボン、チポトレ、モンスターエナジードリンク* などがスポンサーとして名を連ねる。

* 訳注) ビラボン(サーフ・ブランド、本社はオーストラリアのクイーンズランド州)
チポトレ(メキシコ料理レストランチェーン、本社は米国コロラド州)
モンスターエナジードリンク(エナジードリンクブランド、本社は米国カルフォルニア州)

団体としての活動内容も拡大し、今では、サーフィンの習得と新たなキャリア開始の両方に興味を持つ帰還兵のための活動を行なっている。 トムは言う。「帰還兵一人ひとりにバディをつけます。バディになる人はサーファーで、かつビジネスの面でも先輩となるような人たちです。サーフィンを教えるだけでなく、帰還兵の兵役後の未来設計も一緒にやっていきます。例えば、実業界に進出したいと思っている帰還兵には会社のCEOとペアとして組ませるし、美術学校に進みたいと思っている帰還兵にはプロのアーティストと組ませる、というようにしています」

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