可能性の地平線をシフトする

可能性の地平線をシフトする

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ジェリー・バイデン

私たち人間の生き方を見てみると、人生を予測可能で制御できるものであると考え、一定の確かなルールの存在をあてにしたがる。しかし、実際に出会うのは、不確かさと、それに付随する混沌だ。その曖昧さや偶然性にどう関われば効果的なのかが簡単には見えず、うろたえることもある。

人間は物事を、あるときは理性で、またあるときは感情で扱おうとする習性を持っている。神経科学者のディヴィッド・イーグルマンはこの二元性について次のように述べている。「(人間の)脳内では、いわば異なる派閥による対話* が常に繰り広げられています。それらの派閥は、「行動」という唯一の出力チャネルの支配権をめぐって争っています。理性システムは外界の事物の分析に余念がなく、かたや感情システムは内面の状態に目を配り…(後略)」。

* 訳注)神経伝達物質を介しての電気信号のやりとり

人間は、このような二元的な認識に対する効果的な対応が分からないため、様々なパターンの秩序を当てはめようとする。しかし、そうすればするほど逆効果となる。あたかもキャンバスに指定された色番号順に絵の具を塗りつけることで、芸術家になろうとするようなものだからだ。色番号の処理には上手くなっても芸術からは遠ざかる。予測やコントロールは、可能性という現象とは無関係なのだ。

結果は必ずこうなる、とか、結果を予測できる、といった確実性は存在しない。「何かが可能である」と言うのは、私たち自身なのだ。本物のパワーが生まれるのは、物事がどうであるかは自分が左右している、ということを知っている時だ。

その認識が、何が可能なのかということ自体の地平線を大きくシフトする。そこで初めて、人間という存在に与えられたあらゆる可能性の領域を探り、それらを生きることが可能になるのだ。

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ジェリー・バイデン

*Landmark Insights URL(英語):
https://landmarkinsights.com/2016/06/shifting-the-horizon-of-whats-possible/

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