相手への贈り物は自分自身ーーつまり、自分の「聞く」と「話す」

相手への贈り物は自分自身ーーつまり、自分の「聞く」と「話す」

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ジェーン・ライト

人間はいつも大抵自分自身と話をしています。人の話を聞いているときにも、自分の関心に左右されながら聞いています。「関心」は、例を挙げれば、成功したい、好かれたい、自分にどんな得があるか知りたい、これがどうなるのか知りたい、などです。必ずしもこれらのナレーション、すなわち脳内会話が悪いということではありません。ただ、相手の言うことが本当には聞こえていないし、相手にもこちらの言うことは聞こえていない、ということです。こちらが相手に話すこと、または相手がこちらに話すことが、ときおり入ってくることもあります。でもそれは、自分、または相手が言っていることそのままの形ではありません。こちらが言っていること、プラス、こちらが言っていることについて相手が言っていること、です。それはもはや、こちらが言っていること、ではありません。相手が話しているとき、こちらの側でも同じことが起きています。このようなことが起きているため、人間には、コミュニケーションという大きな可能性も、またそれが可能にする限界のない世界も手に入らないのです。

関心というフィルター無しで相手の言うことを聞けたら、そこには計り知れないパワーがあります。「聞く」という空間の中で、「話す」は生じうるのです。「聞く」は、理解すること、意味すること、そして知られること、愛されること、などを可能にします。一方、「話す」は、世界の中で自分は何であるのか、どのように存在するのかを可能にするものです。「話す」が私たち人間に未来の創作を許し、話す中でアイデアが明確になり可能になっていきます。そして自分自身が人に分かち合われます。話すというのは、私たちが相手と共に参画していくことによって相手が大きく拡大していく場なのです。

話すこと、聞くことは、人間が単に外界に対応するために行なっていることではありません。まさに「話す」と「聞く」が、世界を存在に持ち込んでくるのです。実際、人間にとって人生は言葉を通して生じてきます。言葉をこのように、世界を出現させるものとして、かつ、出現した世界の中に存在するものへのアクセスを提供するものとして見ていくと、「何が可能なのか」自体の質が変わっていきます。私たち人間は互いに対して一体何を提供できるのかをじっくり見てみると、それは唯一「自分自身」、つまり、「聞く」と「話す」の他にはないのです。

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ジェーン・ライト

*Landmark Insights URL(英語):
https://landmarkinsights.com/2017/04/what-we-have-to-offer-each-other-is-ourselves/

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