子供たちがビジネスの夢を実現する「子供起業フェスティバル」

米国の都市で初の子供たちの起業フェスティバルが開催され、参加した子供たちの無限の可能性が発揮された。

子供たちがビジネスの夢を実現する「子供起業フェスティバル」

アスミタ・コタリ 2017年7月12日

ニューヨーク州イサカ市で初めての子供向け起業フェスティバルが開催され、子供たちが34のビジネスを発案して参加した。このフェスティバルは、ランドマークの「自己表現とリーダーシッププログラム」(通称SELP)の中で創作されたイベントだ。

イサカ市の「ユース・アントレプレナーシップ・マーケット(若者起業市場)」(通称YEM)プロジェクトは、マイケル・マッツァがSELPに参加中(2016年9月〜2017年1月)に始めたプロジェクトだ。目的は、イサカ市の子供たちのビジネスに対する憧れや興味を受け止め、彼らのアイデアを実際に試す機会を提供すること。具体的には、子供たちが自分のビジネスアイデアを現実にする「発見に満ちた遊び場」を一日、設けることだ。今回の子供起業フェスティバルでは、それまでイサカ市で行われていた「地域密着型のイベント」のパラダイムを一気に塗り替え、子供たちが販売して大人たちが購入するというモデルにした。

YEMは、子供たちがこのプロジェクトから充実した体験を得られるよう、地元の起業家たちを呼んで2回の起業教育セッションを提供する。起業家たちに、子供たちが心弾ませるようなサクセスストーリーを話してもらい、YEMはコーチングを行う。2017年4月には、最初の2回の起業教育セッションを行い、同年5月には子供起業フェスティバルを開催した。

全ての始まりは、2016年の夏だった。マイケルの二人の娘イサベラとアミーラがレモネードスタンドを出して、二人の「起業」経験の中で最高の成功を収めたのだ。5時間ほどでお小遣いを稼いだ上に、動物虐待防止協会に何口も寄付することができた。この成功を機に、二人は何としてもイサカ市の他の地域でもレモネードスタンドを出そうと取り組み始めた。

市場の拡大を目指して、「地元開催のコンサートに出店したらどうか?」「地元大学の映画フェスは?」「 コンゴ広場にも店が出せるね」とブレインストーミングを重ねるうちに、二人は鋭いビジネスセンスを発揮し始めた。ビジネスの知識を持っていない二人が、自然と若い起業家たちが考えるように考え始めていたのだ。たぶんイサカ市の若いコミュニティには、二人と同じようにビジネスを志す子供たちがもっといるはずだ!

子供起業フェスティバルに参加するよう招待されたのは小学4年生から高校3年生の児童・生徒たちだった。マイケルたちは当初、ニュールーツ高校、デュイット中学校、ノースイースト小学校、キャロライン小学校の生徒たちを招待すれば、15チームほどの事業提案が集まるだろうと踏んでいた。ところが蓋を開けてみると、予想の2倍の応募があったのだ。申し込みは55名で事業提案数は34件にのぼった。

マイケルたちが直面した最大の課題はこのプロジェクトの資金調達だった。しかし、彼らは、子供たちの起業資金として、一事業あたり5,100ドルもの金額を集めることができた。資金の記録、分配、管理の上でいくつかの課題が生じたが、今後解消していくつもりだ。とはいえ、この問題が発生したのは喜ぶべきことだった。集まった資金で、どんな経済的境遇の子供たちでも参加できるようになったからだ。

2017年4月、YEMは子供向けの起業トレーニングを行い、子供たち主体でビジネスプランを作る方法を教えた。数週間後に行った2回目のトレーニングでは、子供たちに各自の事業予算の組み方を教えた。そして、ついに同年5月20日、イサカ市初となる子供起業フェスティバルが開催された。YEMはこうして、イサカの地域社会における「若者の起業」をテーマとした対話に火をつけたのだ。現在、多くの地域団体が、イサカ市における若者の機会を広げるために、YEMと同様の取り組みに協力しようとアプローチしている。

YEMは、地域社会に若者の起業についての対話を生み出し、子供の頃から起業を体験できるよう、毎年起業トレーニングとフェスティバルを開催していく意向だ。またYEMは、地元のファーマーズマーケットと連携に向けて協議を進めている。若い起業志望者たちがビジネスを立ち上げられるようにYEMがトレーニングを提供し、それを子供起業フェスティバルでお披露目した後、若者たちのビジネスはファーマーズマーケットで展開され、夏休みの間も販売の機会に恵まれるという構想だ。

マイケルは語る。「ランドマークが貢献してくれたのは、私の人生にとってのトランスフォメーションです。『自己表現とリーダーシッププログラム』(SELP)はとてつもなくインスピレーションに満ちたプログラムで、おかげでどんな突飛なアイデアでも、それに挑戦して実現に漕ぎ着けることができました。YEMプロジェクトを創作する傍ら、カユガ湖保全に貢献するための別のプロジェクトも創作しました。それが第1回イサカ・レゲエ・フェスの開催です。これも自分たちの地域社会に大きなインパクトを与えて完了することができました」

*「ユース・アントレプレナーシップ」プロジェクトの公式ホームページ(英語)
https://yemithaca.com/

*Landmark Forum News.com URL(英語):  
https://landmarkforumnews.com/youth-entrepreneurship-market-gives-outlet-for-business-dreams/