果敢に既存の現実を超えていく
果敢に既存の現実を超えていく
ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
デイビッド・カニングハム
地図の制作は古来から、人間の根源的な欲求のひとつ——自分を取り巻く世界や、その中で自分がどこにいるかを理解することへの欲求——を満たしてきた。しかし、地図が示すのは陸と海だけに限らない。感情の国の地図、神話上の地図もあれば、想像上の領域や、消えゆく空間、新しく生まれる空間、奪い合いが続く空間の地図など、全く新しい定義や新しい領域、新しい境界を備えた地図もあるのだ。これらすべての地図に共通して見られるのは、既存の現実を果敢に超えていこうという人間の意志である。
*キャサリン・ハーモン著『You Are Here: Personal Geographies and Other Maps of the Imagination』をもとに編集。
訳注)同氏は、『You Are Here NYC: Mapping the Soul of the City』や『The Map as Art』の著者であり、地図を使った創造的表現 (creative cartography)というテーマで数多くの講演を行なっている。
脳は、私たちが生まれた瞬間から様々な物事を取り込み、保管し、分類し、そして、私たちが世界をどう見るか、どんな選択をするか、自分がどんな人間なのかという感覚に影響を与え始めます。それ以降、物事は私たちに特定の現れ方をするようになります。というのも、私たちはその物事について特定の会話をしているからです。自分がかつて行なった様々な解釈は、実際には自らの選択だったことが分かると、自分こそが解釈の著者であるということが見えてきます。ここが、まさにトランスフォメーションが起きるところです。私たちはここで、古い思い込みの外に出て、自身自分を一定の場所に留めてしまう「確信」を保留し、自分が作ってきた根本的な世界地図の転換を図るのです。世界において自分が何を言うかを決められるのは自分自身であり、それが、「創作に対してオープンで柔軟に変わりうる世界」への扉を私たちに与えます。
可能性が物事に働きかける方法は、決まりきったものではません。私たちが馴れ親しんできた自明性によって存在する事柄に比べ、可能性として存在する事柄は、私たちの人生の質に遥かに深く、異なった影響を及ぼします。既存のことから地図が作られていない世界の可能性を発見したとき、私たちは自分たちが無限の空間に立っていることに気づきます。そこでは、境界は流動性を帯び、予期せぬ方向性が開かれ、驚くべき結びつきが生まれます。この新たな地平が可能性の領土です。可能性を創作することこそが、人間であることによって何が可能なのかを私たちが知る術なのです。
*Landmark Insights URL(英語):
https://landmarkinsights.com/2020/03/venturing-beyond-existing-realities/
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