記事 ジャスティン・ジャーボー氏にインタビュー マサチューセッツ中部地方を牽引する不動産業、ジャーボーグループのCEO

ランドマークワールドワイドのプログラムへの参加から、貢献に対する自分の関心に気づいたジャスティン・ジャーボーは、地域の人々を支援する財団を立ち上げた。

 

ジャスティン・ジャーボー氏にインタビュー
マサチューセッツ中部地方を牽引する不動産業、
ジャーボーグループのCEO

ゴー・ローカル・ウースター掲載、2014年1月14日

「私は、ランドマークワールドワイド社主催の『自己表現とリーダーシップ』というプログラムに参加したとき、自分はただ隠れて生きていて、世界のために何の役にも立っていない、そして世界はこれ以上凡庸に甘んじて生きる人間を必要としていない、ということを発見しました。その瞬間に、自分がより大きな人生を求めていたことを知りました。私がやりたいのは人助けでした。そこから2013年にジャーボー財団を創立しました」

【ジャーボー氏の経歴】
2006年に営業としてのキャリアを開始し、2010年に全米大手不動産会社ケラー・ウィリアムズ不動産社に入社。2003年から2011年までは地元の消防士を兼任した。2011年からは営業職に専念。
現在ジャーボー氏は、ジャーボーグループのCEO、ジャーボー財団の理事長、ジャーボー・ドッガート・フォトグラフィ社の共同経営者を務め、加えて、ケラー・ウィリアムズ不動産社のウースターマーケットセンター理事会の財務責任者も務める。ケラー・ウィリアムズ不動産社の社員トレーニングセンターで定期的に講義を行ない、同社の社員教育を目的としたコンファレンスにメインパネリストとして登壇するかたわら、自らの財団を設立した。妻アリシアと共に美術、料理、健康的な生活、ワイン品評会を楽しむ。将来の夢はワイン用のぶどう園を持つことだ。

以下にジャスティン・ジャーボー氏との対話をご紹介しよう。
聞き手は、スーザン・ワグナー氏。

――不動産業界におけるご自身のキャリアをご紹介下さい

不動産業でのキャリアは、私にとっては一つのライフスタイル、生き方と言ってもよいでしょう。常に人とのつながりを作り、育み、人々に助けを提供するということに尽きます。この業界には、顧客を本心では気にかけていない人があまりにも多い。私どもはお客様に対してコンサルタントとして接し、委託された業務を常に真摯に果たすことを旨としています。本当に大切なのは不動産の売買ではなく、人の助けになること、そしてビジネスを経営していくことです。

――この仕事に就かれた経緯は?

当時、周囲からは反対されたのですが、ある機会が訪れ、私は行動を起こしました。実際に私自身も時間をかけて考えていたことでした。単に職場に出てタイムカードを押して仕事するのではなく、自分で事業を経営する、自分で種をまいたものを収穫する、というところに惹かれたのです。

――ジャーボー財団はどのようにして生まれたのですか?

NPO設立は、2年前から私の目標でした。当初は、人生の後半で取り組むこととして思い描いていました。ところが、ジェアク・ロビンス(ライフコーチ・講演家)という友人を得て刺激され、恵まれない人たちに対する支援に自分も参加したいと思うようになりました。その手段としてアンソニー・ロビンス財団の慈善活動「バスケットブリゲード*」を活用することにしました。2年続けて感謝祭のバスケットブリゲードをやり遂げ、そのときに、もっと規模を広げ、より継続的な支援を行う決心をしました。ちょうどランドマークワールドワイド社主催の『自己表現とリーダーシップ』というプログラムに参加し、自分はただ隠れて生きていて、世界のために何の役にも立っていない、そして世界はこれ以上凡庸に甘んじて生きる人間を必要としていない、ということを発見しました。その瞬間に、自分がより大きな人生を求めていたことを知りました。私がやりたいのは人助けでした。そこから2013年にジャーボー財団を創立しました。

*バスケットブリゲード 食べ物や衣料品のつまったバスケットを送る活動。年間、世界中の国の200万人に提供されている。https://anthonyrobbinsfoundation.org/programs/basket-brigades/

――具体的には、どのような支援をしていらっしゃるのでしょう?2013年の財団の活動を少しご紹介いただけませんか?

ジャーボー財団は、地域のコミュニティの中で生活に困窮している人々を支援しています。この方たちのニーズを調べ出し、どのような支援が適切か判定します。お腹を空かせた人に食料を届けることから、祝日を心豊かに過ごせるようにすることまで、私たちは様々な違いを作り、地域のコミュニティを盛り立てています。一人ひとりに、必ず助けてくれる人がいる、そしてあなたが大切なのだ、ということを伝えています。人生で最も困難な時期にいる人々に希望を取り戻してもらい、自ら立ち上がって戦い始めるように励まします。私たちは、自分が他の人たちに恩返しをしたり恩送り(ペイ・イット・フォワード)できるようになったときに、今度は自分が他の人たちにする、という考え方を提唱しています。2013年は、感謝祭を祝うことができるように、28家族(合計90名以上)に援助をしました。この機会がなければ、感謝祭を祝うことができなかった人たちです。また、「みんながクリスマスを楽しむ」というプロジェクトを作り、40家族(合計125名以上)に向けて、それぞれにふさわしいクリスマスを楽しめるよう援助しました。私たちは、家族毎に必要としているもの、望んでいるものを見つけ出し、用意しました。クリスマスの雰囲気が盛り上がるようにプレゼントを包み、クリスマス前に届くように配達しました。その効果たるや絶大でした!

――財団の支援を受けたご家庭の様子は?

財団でプレゼントを配達してくれた人の一人が、私に送ってきた手紙をご紹介しましょう。

『休暇シーズン中に窮乏しているご家庭向けのクリスマスプレゼントの配達で忙しかったとき、私はあるご家族に深く感動させられました。私が玄関のドアをノックすると、出てきた女性は、なぜ私が彼女の家の玄関にいるのか分からず、戸惑った様子でした。私はジャーボー財団から来たこと、彼女がこのクリスマスのために少し助けを必要としていると聞いてきたことを説明しました。そして、きれいにラッピングしたプレゼントがたくさんつまった袋をお渡ししました。女性は、奇跡でも見たかのように立ち尽くし、手で口を覆って目に涙を浮かべました。何かを言おうとしても、感激のあまり言葉にはならないようでした。その時私は、彼女の後ろに二人の幼いお孫さんがいるのに気づきました。明らかに二人とも、今の一部始終を目撃していたようで、「クリスマスがきた!」と飛び上がって喜びました。女性は、涙を流しながら「ありがとう!」と繰り返すだけで精一杯でした。次のお宅の配達に行くために私が車に戻り始めたときも、彼女はまだ玄関に立って口元に手を当てて涙を流していました。その背後からは子どもたちの歓声が聞こえていました。車を出したときも、彼女は玄関に立ったまま、驚愕と感謝に溢れた様子で私の方を見ていました。このご家族にとってもそうだったかもしれませんが、私にとっても本当に貴重な瞬間となりました。この気持ちは一生忘れないと思います』

――普段の一日の流れを教えて下さい

自伝にならないように手短に、普段の一日をご紹介しますね。7時ぴったりに目覚め、アファメーション**の言葉を唱えます。目が開いてしっかり目覚めたら、すぐに、水分補給のために大きなグラス一杯の水を飲みます。それから、そのとき読んでいる本か専門誌を読みます。そしてストレッチを行なってから、出かける支度をします。日にもよりますが、午前8時半とか8時45分に、仲間の不動産業者たちとのロールプレイの電話に参加します。様々なシナリオに基づいて会話を練習し、フィードバックし合うことで、交渉スキルを磨くのです。9時ちょうどにオフィスに到着し、あとはその日のスケジュールに従います。新規の顧客開拓、現在進行中の事業のフォローアップ、面談の約束を入れたり実際に面談したりなどで一日が終わります。最近、妻のアリシアと二人して、夜の8時には電子機器の電源を切るというスケジュールに改めました。家で一緒に過ごす時間を充実させるためです。

**アファメーション 自分のミッションや決意、未来の展望など、自分に力を与える肯定的な言葉、力づける言葉。

――あなたの夢のお仕事は?

私は今まさにその夢を生きています。まだ夢に描いた地点には到達していませんが、毎日そこに向かって前進していることは自分で知っています。私の「夢の役どころ」は、メンターやコーチにとどまりません。人が自分でも思いもよらない達成を作り出すことを手助けしたい。より大きな人生を生きられるように影響を与えたい。人が人生を幸せに楽しめるよう、実際に手助けしたいのです。いつかそうなるのを、漫然と手をこまねいて待っているのではなく。

――休日は、どのように過ごされていますか?

不動産業、写真素材会社、財団の仕事などで忙しくないときは、なるべく多くの時間を、愛する妻アリシアと過ごすようにしています。私たちはなんでも二人で一緒にやるのですよ。映画を観るのも、ワインを味わうのも、旅行に行くのも。妻はいつも私と一緒にいてくれます。新しいところに出かけたり、新しい人と出会うことを二人で楽しんでいます。

――あなたが人生で最も影響を受けた人物または出来事は?

そうですね、一人に、または一つに絞るのが難しいです。リストの上位にくるのは、ジム・ローン、アンソニー・ロビンス、ジョン・マックスウェルです。メインビジネスである不動産業に限れば、私が最も尊敬し、かつ影響を受けた人物は、前の上司であるデイビッド・ヒルとアダム・ハーゲンロザーです。

――あまり知られていない、あなたの意外な側面は?

いつか聖職に与りたいと心に決めていることです。いつ召命がかかるかはわかりませんが。

――座右の銘は?

「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」 ガンジーです。

――成功の源は何だと思いますか?

勤勉と、それを支え続ける情熱または大義です。これが成功を作り出します。する必要のあることを行うこと、そしてどんどん増えていく些事に、自分の行く手を邪魔させない、ということです。

――10年後にはどうなっていると思いますか?

これから先10年、私は豊かな人生を生き、頻繁に旅をしていると思います。アリシアと私には子どもがいて、理想の家に住んでいるでしょう。不動産業のジャーボーグループは、ケラー・ウィリアムズ不動産をモデルとしてフランチャイズ展開をしているでしょう。総合建設業を開業して、いくつか賃貸物件を所有していることでしょう。ジャーボー・ドッガート・フォトグラフィ社はマサチューセッツ中部で大人気の写真店となり、ジャーボー財団は多くの協賛を集め、多くの人道的貢献を行い、注目される存在になっているでしょう。出張で海外に出かけることが日常になっていると思います。

 

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