自由とは 選択すること、立つところ

ランドマークワールドワイド

ブレークスルーテクノロジーコースリーダー

バリー・グライダー

一般に自由とは、選択肢を明確にしてその中から選択する能力だと考えられています。私たちが自由について語るときの文脈、または枠組みは、「~からの」自由、「~の」自由、「~への」自由というものです。しかし、人間であることの可能性の中には、何かからの自由、何かの自由、何への自由とは異なる自由があります。自由という言葉は選択を伴います。自由とは選択のことなのです。自由を定義することはできますが、定義によって自由を捉えて囲っておくことはできません。定義しようとすると漏れ出てしまいます。自由は、何かのモノではなく、むしろ存在や状態の方に近いもの。今ある、というような現象です。

コミットメントとは、私たちが人生で「自分を置く場所」として選んだことであり、人間が持つ自由はまさにそこにあります。私たちがパートナーや家族、プロジェクト、奉仕活動に身を投じるとき、そのコミットメントが一つの自由です。つまり、私たちは自らの究極の選択と責任とを自覚するのです。自由とは、自分が立つ場所の産物です。私たちが自分自身に対して言うことや自分自身について言うことが、私たちの存在のための可能性を形成します。立場を取るということは勇敢な行動を要求するし、自ら進んで自分のコミットメントに形作られ動かされることを要求します。自由はそこに出現するのです。立場を取るとき、その立場を、白か黒か、イエスかノーか、達成したかしなかったかの世界に持ち込む必要はありません。そこには勇敢さはありません。勇敢さは、立場とコミットメントが出会うところにあるのです。

バリー・グリーダー

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