アイ・ラブ・マイ・シティ  −−P・P・シン氏とのインタビュー

P・P・シン氏は、イギリス系の多国籍企業でIT部門の責任者として働いている。毎日の通勤時に、どうにもならない交通渋滞、道路にたくさん開いた大きなくぼみ、生活ゴミ、延々と続く荒れ地を目にしてきた。シン氏は、このまま変化が起きる日を待ったり、誰かを非難したりする代わりに、この140万人の人口を擁する北部インドのファリダバード市を安全できれいな街にするために、自ら大胆な一歩を踏み出すことにした。

この市場、このまちは私たちのふるさと。ずっときれいなままにしよう!

「アイ・ラブ・マイ・シティ」

シン氏は語る。「友人や同僚や家族と話し合ってみたら、みんな、何かしなくてはならないということは分かっていました。私たちは『アイ・ラブ・マイ・シティ』というボランティア団体を立ち上げました。 何をすべきなのか、全く見当がつかず、まず市道のくぼみを埋めることから始めたのですが、そこから活動が飛躍的に拡大しました」

小さな一歩として始めたことが、社会の意識を変える様々なプログラムへと発展し、それが人々を力づけて、全体の幸福に影響を与える貢献へとつながった。「ランドマークは大きな助けになりました。おかげで私は、勇気を奮い起こして最初の一歩を踏み出すことができたのです」とシン氏は言う。

「アイ・ラブ・マイ・シティ」は、市民意識を育て、まちの清潔さや交通安全を向上させる上で、市の職員や警察署、メディア、実業家、住民たちに、各々の役割に合った支援を要請した。団体としてはこれまでに、住宅地に200本の植樹を行ない、また、清潔さや衛生意識を育てるために、露店事業者に無料のゴミ箱を配布した。こうした努力が今では市内全域に広がって発展しつつある。シン氏はこう言う。「『アイ・ラブ・マイ・シティ』も団体として大きく成長し、誇りをもって住めるまちにするために、今では何百人もの人々が手伝ってくれています」

 

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