記事 可能性は、失望とは無縁

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マナール・モーリス著

「何かを望むとしたら、私は富や権力を望みはしない。可能性に対する情熱ーー永遠に若く熱心な目に可能だと映ることーーに対する情熱を私は望む。悦楽と違って可能性は決して人を失望させない。可能性のように人の心を沸き立たせ、その香しさで人を魅了して虜にする葡萄酒が他にあるだろうか」 キルケゴール*

可能性という現象そのものがブレークダウンをもたらします。
可能性を創作するとき、私たちは人生に対する新しいコンテクストを創作しているのです。十分に大きな可能性を創作していれば、あなたが今生きている現実は、その新しいコンテクストにつり合わないものになります。
そこに乖離、つまりギャップがあります。そのギャップがブレークダウンを作り出します。そして私たちは、今実際に起きている様々なことを、自分が創作した可能性には合わないものだ、と感じます。
そもそも、可能性ーー今までいたのとは違うところに自分を連れていくものーーを発明していなかったら、ブレークダウンなど感じることも無かったでしょう。

「何かが悪い」という会話に耽っていると、私たちはブレークダウンを扱う力を自分から奪ってしまいます。
「何かが悪い」についての会話になるや否や私たちは、その悪く見える事柄を直したり変えたりし始めます。そして創作した可能性を失ってしまいます。
なぜそうなのでしょう?それは、私たちが創作した可能性は、「何かが悪い」とか「解決すべき問題」という空間の中では存在することができないからです。

ではどうすれば、可能性を取り戻すことができるのでしょう?
今起きているこれはブレークダウンなのだ、と認識すると、私たちは「可能性のための会話」に立ち戻ることができます。自分が創作した可能性を復活させ、再び創作し、再度生み出してやることができます。そして、その可能性を実現するための行動を取るのです。
そのとき私たちは、行動に向けた肥沃な空き地となりますーー私たちは、人間であることによって何が可能なのかを知ることになるのです。

* 訳注)キルケゴール(セーレン・オービエ・キルケゴール 1813年5月5日- 1855年11月11日)(デンマークの哲学者、思想家。実存主義の創始者、またはその先駆けと評価される。
マナール・モーリス
ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー

 

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