記事 可能性の領域への入り口

ジェーン・ライト
ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー

何かが起こる―すると私たちはすぐさまそれに意味を与え、重要度によって分類し、結論を導き出し、取るべき行動を決め、いつまでも居座る意見を作り出す。この、出来事とそこに付けた意味との混同は一瞬にして発生するので、私たちは、出来事そのものと、自分がそれをどう捉えたかが、まったく無関係の独立した事象であることを忘れてしまう。そして一方が他方を強化する悪循環が巡り始める。この時、人間から力を奪っていくのは、まさにこの悪循環の中で気づかぬうちに様々な現実がお膳立てされていく、ということだ。

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私たちは、それら現実(実際に「真実」とするもの)の見地から人生や自分自身を眺めることになる。そしてその「真実」に、自分の行動や将来の様々な体験を重ねてゆく。まさにここから、私たちは、今後人生で繰り返し演じることになる、いくつかの基本テーマを包含したストーリーを作り上げるのだ。私たちはそのストーリーを飾りたてたり、薄めたり、長編にしたり、短編にしたり、劇的にしたり、控えめにしたりする。しかし、私たちがどれだけ賢かろうが、また、この悪循環にどれだけ新しい、または異なる状況を入れてやろうが、「真実」への上塗りからは、これまでと似たり寄ったりものしか得られない。

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「いつもマシーンで有酸素運動を2時間、その後にもう4時間、さらにもう2時間してるよ。―ハムスター」

自分のストーリーはひとつの解釈であり(他の解釈と比べてより真実だとか嘘だということもなく)、しかも、ストーリー=私という人、ではない。この違いを承知していることが第3の領域への入り口を作りだす。この第3の領域の中に可能性が存在する。可能性は、私たちの体験や状況が、今作り出そうとしていることに一致するまで物事を動かし続ける。このような区別がトランスフォメーションを引き起こす。区別することが、なにが可能かという地平を爆発的に押し広げるからだ。

 

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