記事 トラウマに打ち勝つ方法
突然、予期せぬことが起きて安全が脅かされたとき、大事なのは可能な限りコミュニケーションの回路を開いておくことです。あなた自身はサポートを必要としていなくとも、あなたが大切に思う人たちは必要としているかもしれません。愛する人々や自分自身にどんなことが起きるかはコントロールできませんが、起きたことにどう対処するかは、自分でコントロールできるのです。
コミュニケーションの専門家ディヴィッド・カニングハム氏は、喪失を体験した人々に対し、以下のように助言しています。なお、カニングハム氏はランドマークワールドワイド・ブレークスルーテクノロジーコースを始めとする数多くのプログラムを提供する国際教育研修企業ランドマークワールドワイド社のセミナーリーダーです。
まず、現実を受け入れること。多くの人が、ハリケーンや山火事などの自然災害が迫っているときですら避難を渋ります。そして我が身や救助してくれる人を危険に晒すのです。地域に避難勧告が発表されたときは、自分の家が助かるという奇跡は期待せずに、まず家族を安全な場所に避難させて身の安全を確保して下さい。何をするのか、行き先はどこか、持ち出すべき重要書類は何かを、家族全員が把握しておいて下さい。
あなたが今何をどう感じているかを家族に語ることが、家族がトラウマや喪失感に対処する上で役立つ、ということを知っておいて下さい。衝撃的な出来事を生き延びた後、人は怒りや悲しみ、罪悪感、恐れ、無感覚といった様々な感情を体験します。あなたが自分の感情を分かち合えば、周りの人たちも打ち明けやすくなるでしょう。
相手の思いや感情に真摯に耳を傾けて下さい。たとえあなたにとっては訳の分からない話であったとしても。近所の人が携帯電話のことを心配したり、友人が迷子になったペットのことで半狂乱になったりするのは、あなたにとっては理解しがたいことかもしれません。それでも、彼らが自分の気持ちを表現できる空間を創ってあげることが大切なのです。批判したり、状況を修正しようとはせず、その人にとって一番心配な事柄を話させてあげましょう。非常時に何よりも効果的なのは、耳を傾けることです。
あなたがリーダーになって下さい。あなたは普段の生活の中では、自らをリーダーだと思っていないかもしれません。それでも家族があなたを頼りにしているなら、あなたはステップアップしなくてはなりません。他の人々に注意を向けましょう。全員が落ち着いて安全な行動が取れるように、あなたがするのです。するとあなたは自分が、今までそうあったことのないようなリーダーになっていることを発見するでしょう。
トラウマを残すような出来事を、優雅にしなやかに乗り切るコツや、喪失に対処している人々への支援方法について、より詳しい情報が欲しい方は以下のウェブサイトをご覧下さい。
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