気が動転——でもそのメカニズムを知っていれば大丈夫!

ランドマークワールドワイド

ブレークスルーテクノロジーコースリーダー

医学博士 ジョー・ディマジオ

私たち人間は、物事には何らかの秩序があるという考え方・あり方を根底に持っています。そして、物事に秩序があるのなら、ある程度、物事を予測しコントロールすることもできるのだろうと思いがちです。しかし、もともと予測不可能な事象に何らかの秩序を当てはめようとすれば、人間は動揺、つまり、アップセットします。アップセットを見てみると、特定の作用があるようです。——例えば物事の流れを止めるとか、せっかくの取り組みを中断させるとか。イライラして無駄だったと感じることもあります。そのときに、自分の会話を「何かが悪い」という方向に向けてしまうと、私たちはアップセットに対処する力を自ら失っていきます。

 

 

 

 

 

アップセットは現実ですが、それは言葉の「中に」存在する現実です。あなたがアップセットを抱えているとき、力を振るうのは状況の方であり、あなたではありません。アップセットに陥ることによって、私たちは自分のみならず他者にも限界を課します。アップセットする理由の源を、私たちの「外にあるもの」、つまり言葉が言及することしかできない「外にあるもの」から、言葉の中に存在するものへと置き換えたとき、驚くべきことが起こり得るのです。これを認識することによって、私たちはアップセットに関する事実を掴み、それを事実として存在させることができます。つまり事実に付け加えた意味、解釈、結論、物語ではなく、事実をただ事実として存在させることができるのです。アップセットをこのように捉え、対処することが、アップセットのダイナミズムを変えます。あなたを邪魔して挫折させるものから、発明と創作のための機会へと、そしてあなたがアップセットの外側で、状況よりも優位に立ち真の力を発揮する機会へと、シフトさせることができるのです。

 

 

 

 

ジョー・ディマジオ

ブレークスルーテクノロジーコースリーダー

医学博士 ジョー・ディマジオ