自ら生み出す人生は、まさに別格!

私たちは、主観的体験(思考、感情、気分、気持ち、その他)が行動と因果関係を持つ、という考えに基づいて育てられ、文化に馴染まされ、教育され、周囲もそのように関わってきました。この考えは広く普及していて反駁しがたく、また私たちにも主観的に極めて明白なため、簡単には乗り越えられないのです。楽しいとき(または退屈なときであれ)、私たちは「今私は楽しい状態にあります」とは言わず、「私は楽しいです」と言います。自分の行動を生み出すのは、当然、気持ちや考えなどの内面なのだとし、そのことが私たちの世界を制限します。

 

私たちの行動と「外で起きていること」の間にある偽りの分断を突き詰めていくと、全く異なる生き方が可能になります。「ダンサーは周囲の環境に溶け込み、音楽やパートナーに敏感に反応している。ダンスは私たちの中にあるもの、あるいは中で起こるものだという考えは馬鹿げている。ダンスの能力は、私たちの内側で起こっている様々なことに依存しているが、踊るということは、基本的に周囲の世界との調和のことなのだ」*

* アルヴァ・ノエ Life Is the Way the Animal Is in the World(2013)より引用。
https://www.edge.org/conversation/alva_no-life-is-the-way-the-animal-is-in-the-world

私たちに対する物事の「起きよう」が、私たちのあり方、行動の仕方の源なのだ(その逆ではない)。私たちの世界、この可変であり、今起きてくる世界は、私たちの会話の働きであり、私たちはそのパワーのあるところ、人生が創作され生み出されるところへのアクセスを持っているのだ。