コミュニティでこそ、「実行不可能」が「可能」になる
コミュニティでこそ、「実行不可能」が「可能」になる
ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ナンシー・ザポルスキー博士
「コミュニティのないところに私という個人は存在しない。
私という個人があってそれが他者と関わっているのではない。
他者と関わっている私が、私という人なのだ。」
〜ジェームズ・P・カース〜*
* (1932~2020年、ニューヨーク大学宗教学名誉教授、作家)
『Finite and Infinite Games: A Vision of Life as Play and Possibility』 (有限ゲーム、無限ゲーム)より
自分が属している様々なコミュニティについて考えてみると、その多くは、あるとき、たまたま関わったことがきっかけとなって生まれています。例えば、高校や大学の学生仲間とか、読書愛好会、スポーツチーム、大きなプロジェクトに共に取り組んだ仕事仲間、ご近所さん、ボランティア活動仲間、ネット友達などです。私たちはそれらの関わりの中で素晴らしい人たちと繋がっていきます。その人たちは、何かに一緒に取り組んだ経験が遠い昔のことになった後も、一生涯にわたってかけがえのない存在であり続けます。しかもなお、 彼らと共に、そして彼らを通して私たちは存在し、自らを表現し、そして何者であるかを知られるのです。
トランスフォームした人生を生きていく中で、私たちは、自分自身を新しい目で見始めます。既存の見方や限界の外側で物事を考え、行動するようになります。今まで現実としてきたことを再定義し、同じ可能性が、グループや、より広範囲なコミュニティでも入手可能だと分かります。私たちに突きつけられている挑戦は、何か可能だと見える、可能だと想像できることから行動へと動くために必要なことを、足を踏み出して発見することです。
もちろん幅広い層の人々や多種多様なグループ、様々な観点が関わってくると、ずっと複雑になりますし、何か新しいことを生み出すために要する実際の仕事にはある種の明晰さと大胆さが必要です。可能性が生まれるのは、まさに人々の思考や心や行動の中なのです。コミュニティの中にいるとき、つまりコミュニティに参加し自分自身を表現しているときにこそ、私たちも他者も、自分が何者であるかを周りに知られ、実行不可能だったことが実行可能になるのです。
*Landmark Forum leader Insights URL:
https://landmarkinsights.com/2018/01/in-community-the-undoable-becomes-doable/