記事 あなたは、そのままで完璧

若い人たちの助けになりたい———ミシェル・ディキンスン=モラヴェクさんは、日頃から強く願っていました。ですから、ランドマークワールドワイド社の「自己表現とリーダーシッププログラム(SELP)」に参加して作るプロジェクトは、すんなり決まりました。

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ミシェルさんのプロジェクト「あなたはそのままで完璧」は、今も拡大を続けています。プロジェクトは、アメリカの若者の心身の健全な発達に大きな影響を与え、国外にも広まろうとする勢いです。

このプロジェクトは、子供の心身の健康を促すために、食育と運動を扱うプログラム、そして自信や自尊心を扱うプログラムという2本柱で始まりました。これらは、現代の子供の多くが抱えている二つの問題、肥満といじめに取り組むものです。ミシェルさんは、この二つの問題が密接につながっていると見ています。というのも、太り過ぎの子どもたちは、いじめに遭うことが多いからです。

ミシェルさんが作りたかったのは、食育、運動、自己防衛、リーダーシップ、自己表現などの要素を盛り込んだプログラムです。

障害はたくさんあったと、ミシェルさんは言います。「特に、物事がうまく運ばないときは、そこで立ち止まってしまわないよう、持てる情熱をすべて注ぎ込む必要がありました」

ミシェルさんにとってとりわけ難しかったのは、このプロジェクトを次のリーダーに明け渡す段階でした。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社にこのプロジェクトを引き継がないかと提案し、受け入れられたとき、ミシェルさんは驚きのあまり飛び上がりました。管理運営のためにプロジェクトに残って欲しい、という予想外の依頼まであったのです。

初回のパイロット版プログラムは、ニュージャージー州パターソンで開催されました。小学校5年生から中学1年性までの54人の子どもたちが、全8回のセッションに参加し、大成功に終わりました。

子どもたちは、プログラムの様々な活動を夢中になって楽しみました。校長や教師たちは、ミシェルとの事後インタビューの中で、学校の文化がより健全になった、と語っています。

2014年、ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、このプログラムをペンシルベニア州の2校、サンディエゴ市の2校に導入し、今後もさらに拡大していく予定です。プログラムのすべての成果物を検証した後は、メキシコでの開催も視野に入れています。

今やミシェルさんは、新しいプロジェクトリーダーたちをサポートするだけで事足りるほど、プロジェクトの運営は円滑です。

「ほんとうにびっくりです」と、ミシェルさんはここまでの道のりを振り返ります。

「人間の可能性を目の当たりにし、畏敬の念に打たれました」

 

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