記事 可能性ーー力強い翼で羽ばたくものランドマークワールドワイド・ブレークスルーテクノロジーコースリーダー　 ナンシー・ザポルスキー博士

『不確かさとのダンスに注意を払っていないとき ——つまり、曖昧さや、模索の苦しみや、試行錯誤を制限しようとするとき、私たちは、いきいきと生きているという体験を自ら奪い去る』。*
ある種の確かさは、その土台を予測可能性や必然性、分かりやすさ、証拠の存在などに求めます。もう一つ別の種類の確かさがあります。状況や精神状態や予測からもたらされるものではなく、立場を取ることで可能になる確かさです。この種の確かさの土台は、答えではなく質問に、決意ではなくオープンさにあります。そこには何のドグマもルールもなく、正当化や説明の必要もありません。第二の種類の確かさは、「リスク」という、何か賭けるもののある領域に存在するのです。リスクという領域とこの種の確かさの中でこそ、可能性は生き生きと花開きます。

あらゆる可能性は「私は知らないのだ」の繰り返しの中から生まれます。それゆえ私はこの短いフレーズには非常に価値があると思います。短いけれど、羽ばたくための力強い翼を持った言葉です。この言葉は私たちの人生を広げます—— 自らの内なる空間と広大な外部空間とを含むまでに。**
知っていることの外に足を踏み出す中で、生きることに対するまったく新しい可能性が生み出されます。そうするのは、そちらの方が良いからではありません。ただ、まさにそれこそが人間にできることだからです。

*Denise Shekerjian, “Uncommon Genius”より
**ヴィスワヴァ・シンボルスカ、1996年ノーベル文学賞受賞講演より （一部改変）
英文サイト　http://landmarkinsights.com/2012/12/possibility-it-flies-on-mighty-wings/

 
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