記事 誰でも分かるルルレモン用語

AMBASSADOR アンバサダー (大使)
ルルレモンは、スター選手のスポンサーになるのではなく、パーソナルトレーナーやヨガの指導者といった、各都市のフィットネスインストラクターたちに、ウェアを現物で、あるいは割引で提供している。これら地元の「大使」たちは、ルルレモンのモデル役を買って出ると同時に、商品についてのフィードバックを行う。一方大使たちにとっては、ルルレモンとの提携が、自身のブランド化に役立っているのだ。(ルルレモンのショップには、この大使たちのポスターが貼ってある。)

CAPSULES カプセル
テニス、ゴルフ、サイクリング、水泳など、今は取り扱い規模が小さいものの、将来は売れ筋となりそうな商品ライン。現在は売り上げを牽引してはいないこれらの商品ラインで、デザイナーたちは様々な試みに挑戦することができる。最近の例は、「練習用チュチュ」が入った「バレエ」カプセル。(当然のことながら、すべてのカプセルが大当たりするわけではない。)

EDUCATOR エデュケーター(教育者)
ルルレモンの売り場にいるのは、販売員ではなくエデュケーターだ。エデュケーターは、ぴったりのサイズを勧めるだけでなく、素材や機能性についての専門的なアドバイスができる。例えば、昨春、エデュケーターたちは、ヨガパンツが透けないかどうかまで、顧客の立場から確認した。

GOAL-SETTING 目標設定
従業員は、1年後、5年後、10年後の個人の目標、仕事の目標、健康状態の目標を設定する。これらの目標はルルレモンのオフィスに掲示される。これは、目標が公になっていればいるほど、他の人がその実現を助けたくなるという考えに基づいている。

THE GRIND ザ・グラインド
バンクーバーのグラウス山中にある心臓破りの急勾配トレイルコースのこと。親しみを込めて「天然のステアマスター」とも呼ばれる。このトレイルでは(創業者のチップ・ウィルソンを始め)ルルレモンの社員やルオン(別項参照)を身につけたアスリートたちをよく見かける。ルルレモンでは、困難なプロジェクトを示す例えとして「グラインド」という言葉を使っている。  ※訳注 ステアマスターは踏み台昇降運動器のこと。

HOLDERS OF THE FLAME トーチホルダー(松明を保持する者)
「世界を、凡庸から偉大へと進化させる」というルルレモンのビジョンを実践し、この文化を体現しているルルレモンコミュニティのメンバー。「トーチホルダー(松明を保持する者)」は、創業時からの従業員を含む特別なグループで、本社のロビーにはメンバーの顔を模した首振り人形が飾ってある。

LANDMARK WORLDWIDE ランドマークワールドワイド
1991年にワーナー・エアハード・アンド・アソシエーツの元従業員たちが始めた、リーダーシップ開発の営利企業。ワーナー・エアハードは、1970年代にエスト・トレーニングを開発したことで広く知られている。ルルレモンの創業者であるチップ・ウィルソンは、自社の文化にランドマークワールドワイドというコンテクストを織り込んだ。ウィルソンは「ランドマークワールドワイドがルルレモンの言語上の抽象概念を開発する手助けをしてくれたおかげで、他社なら不可能なほど迅速な会話ができるようになった。」と語る。

THE LULULEMON MANIFESTO ルルレモン・マニフェスト
その多くは創設者のチップ・ウィルソンが語った言葉で、会社のビジョンをリードし、感銘を与えるものだ。ルルレモンバッグの前面を飾る、議論を恐れず挑発する言葉だ。例えば「子供は人生のエクスタシーだ。エクスタシーが体験してみないとわからないように、子供の素晴らしさも持ってみないとわからない」など。

LUON ルオン
ライクラ®という伸縮性のあるポリウレタン繊維とナイロンの混紡。人気の高い、ルルレモンの登録商標素材。2013年にはルオンの一部が不良品だったために、ルルレモンはヨガパンツの欠品通知を出さざるを得なかった(有名テレビ番組司会者のジミー・キンメルによると「危機」だった)。このためにかかったこの年の費用は6700万ドルにのぼる。

OCEAN AND DUKE オーシャンとデューク
想像上の顧客像。オーシャンは、32歳の女性で健康的、高学歴、裕福。ルルレモンのデザイナーに閃きを与える。デュークは、オーシャンの夫、34歳。男性向け製品に閃きを与える。ルルレモンでは、デュークは建築士でオーシャンはグラフィックデザイナーという想定。

THE PAST  過去
ルルレモンでは話題に上らないこと。社内研修を通じて、従業員は過去を手放すように勧められている。過去を手放さなければ、それまでには全くあり得なかった未来を創造することができないからだ。この考え方は、市場調査の戦略にも影響している。クリエイティブ担当の上席副社長ダイアン・シュヴァイツァーは、「市場調査は過去に基づくものですから、未来を語ってはくれません」と言う。従って同社では、市場調査を利用していない。

PEOPLE POTENTIAL  人間の潜在力
ルルレモン用語で人事部のこと。

POSSIBILITY  可能性
目標設定(別項参照)の根幹をなす6つの概念の一つ。ビジョンをつくるときに、10年先を見ることで、「時間がない、お金がない」などの制約は消えると言われる。この考え方と、社内研修で行なう「過去の制約を消すトレーニング」とが相乗効果を発揮し、自分たちが望むどんな未来でも思い描ける、澄み切った空間を作り出してくれるはずだ。

SHOWROOMS  ショールーム
目立つお店。ルルレモンが新しい市場に試行的に参入するときに使う。主要な製品のみを揃えて、地元の人たちのブランドへの関心を測る。北米の市場でこの戦略が成功したので、同じアプローチをロンドンや香港などの海外市場でも用いている。

STORE SUPPORT CENTER (SSC)  店舗支援センター
バンクーバーのおしゃれなエリア、キツラノにあるルルレモンの本社。

TIME INTEGRITY  時間のインテグリティ
店舗支援センター(別項参照)で普通に交わされる言葉。ルルレモンでは、会議は時間通りに始まって時間通りに終わる。従業員がお互いの時間を尊重することは極めて重要であり、これのできる人がルルレモンの社風に合うとされる。

WINNING FORMULA  勝つための方程式
ランドマーク(そしてルルレモンの従業員)が使っている用語。人をある程度までは成功させるが結局はそれ以上の成功をもたらさない行動パターンを意味する。ルルレモンの従業員は入社2年目に3日間の研修「ランドマークフォーラム」に参加する。そこで、従業員は自分の勝つための方程式を認識し分解して、よりよいコミュニケーションができるようになる。   ※訳注 現在、ランドマークでは「強い手札」という名前に変わっている。

WOW ITEMS  ワーォアイテム
4〜6週間だけ売り場に並ぶ、最先端の商品。追加補充されない。顧客は、商品が短期間で入れ替えられることを知っているので、「ワーオアイテム」は店への集客を増やしつつ値引き幅を低く抑えることに役立つ。

http://www.landmarkworldwide.com/why-landmark/news-archives/doyouspeaklululemon

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