かつて恐れが巣食っていたところにパワーと自由をーランドマークワールドワイド

恐れがあるとき自分がもっている会話を区別すると、より自由な選択が可能になります。

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ナンシー・ザポルスキー博士

「ジョセフ・ヘラーの小説の主人公、しがない会社の凡庸な役員ボブ・スローカムは、知らないうちに誰かが自分の出世や人生を台無しにする決定を下すのではないかと、気も狂わんばかりである。このような考えに陥っているのは、スローカムだけではない。

スローカムは言う。『このオフィスには私が恐れる人物が5人いる。この5人には、恐れている人間が(重複を省くと)それぞれ4人ずついるので、合計すると20人になる。そして、その20人もまた、別の6人を恐れているので、少なくとも誰か1人から恐れられている人間は、合計なんと120人に上る』

会社は、誰かが「万事休す」と囁いたらいつ崩れ落ちても不思議が無いほど、目に見えない恐れのピラミッド構造と化しているのだ」*

きっと悲しみや怒りよりも、恐れの方が対処が難しいのだろう。本来、人に備わった能力、すなわち人間存在におけるあらゆる可能な領域を体験し表現することが、恐れに阻まれることも珍しくない。それは、恐れの働きというよりむしろ、私たち人間が、過去を自動的に現在に引き入れてしまうからである。私たちよりも、過去の状況の方が力を持っているのだ。

たとえその過去が繰り返されようとも自分は生き延びるだろうという認識も、過去の恐れを完了するということの一部だ。以前に起きたことに現実的に関わるのと、「再びそれが起きるかもしれない」と思うこととは、大きく違う。

過去にどんなことが起きようと、私たちはそのことに対する自分の関わり方を自由に選択できる。そしてそれこそが、力をつけていく出発点なのだ。これまで恐れが巣食っていたところで、様々な新しい自分を試すには、とてつもない勇気が必要だ。

*Thomas A.Stewart, Seeing Things, Harvard Business Review (February 2008)

 

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