動画 エチオピアで希望が育つ
過剰伐採によって荒廃した森林に違いを作るため、ランドマークワールドワイドの卒業生がプロジェクトを開始。若者の雇用を増やし、百万本の植樹に成功しました。By Gashaw Tahir ガショウ・タヒール氏の成果
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ガショウ・タヒール氏が生まれ育ったエチオピアの村は、樹々がうっそうと生い茂り、空も見えない程だった。ところが、海外で何年も過ごし大人になってから帰郷してみると、祖国では森林のほとんどが伐採され、大地は荒れ果てていた。その惨状を目の当たりにし、タヒール氏は衝撃を受けた。土壌の浸食は美観の問題のみにとどまらなかった。多くの専門家が指摘するとおり、アフリカにおける森林の破壊と、その結果引き起こされるさまざまな問題(例えば可耕地の減少、平均気温の上昇、マラリア感染者の増加、資源の不足など)は、結果的に、尽きることのない対立や紛争へと繋がっているのだ。
タヒール氏は言う。「多くの人々、中でも若者たちの顔は、絶望に覆われていました。彼らの多くは親をエイズで亡くしていました。現状をこのまま放ってはおけないと思った私は、若者たちと対話を始めました。彼らが訴えるのは、仕事が欲しい、食べ物が欲しい、学校の教材を買うお金が欲しいということでした。若者たちは希望を求めていたのです」。
タヒール氏の計画は単純明快なものだった。樹をもっと植える。若者に仕事を提供する。そして自分が生まれ育ったエチオピアの村に、コミュニティと生態系を回復させる。彼の計画がどう実を結んだか?彼はエチオピアにグリーンランド開発基金というNGOを立ち上げ、100万本以上の樹を植えた。またその過程で、450人以上の若者たちを仕事に就かせた。若者たちに誇りを持たせ、それだけでなくエチオピアの未来について考える力をも与えた。環境の改善という点でも、草花や様々な作物が育ち、気候が穏やかになるにつれ、減少していた野生動物も戻ってきているとタヒール氏は言う。
「一人の人間が他の人たちをあるビジョンにエンロールすることができれば、多くの人々が力を合わせることで、当初のビジョンよりもさらに大きな違いを作ることができる。これが、私がランドマークワールドワイドで学んだことです」。