​「ウェルカム・ライフ」——母親が自由に選択できる社会を支援する

「ウェルカム・ライフ」——母親が自由に選択できる社会を支援する 

2017年4月17日 

アスミタ・コタリ 

2011年のこと、妊娠中だったブーミカ・マルワハさんは「ウェルカムライフ」という継続的なプロジェクトのアイデアを思いつきました。ブーミカさんは当時、出産という人生の重要な岐路を目前にして、まだ完全には、この新しい命を心から歓迎する気持ちになっていない感じていました。一旦休んだ後の仕事やその後のステップアップについて大変心配していたからです。7か月後に職場に復帰すると、もはや以前と同じではありませんでした。仕事と私生活の完璧なバランスを取るという新しい役割を果たす必要が出てきていたのです。 

「ウェルカム・ライフ」の目的は、インドの女性労働者が産後の職場復帰に関して何の不安もなく、出産したから妥協しなくてはならないと考える必要もなく、母親になることを喜んで受け入れられるようにすることでした。このプロジェクトが目指しているのは、インドの法律を改正して産休期間を変更すること、父親の育児休暇を導入することなどを通じて、包摂性に富んだ社会を担保する選択肢を作り出すことです。 

ブーミカさん自身は、会社の出世階段を登るという野心に代えて、バランスの取れた人生を創作することにしたのですが、その一方で、多くの友人や従姉妹たちがプレッシャーに耐えきれずに仕事を辞めていく姿を目にしてきました。キャリアを諦めずに仕事を続けた人たちは、今も仕事と育児両立させようと日々苦闘を続けています。ブーミカさんはまた、女性の方が昔からの慣習によってより多くを引き受け、その結果として男性は育児で限定的な役割しか果たせていないという事実にも目覚めました。そして、父親と母親の双方がほぼ等しく責任を分かち合いながら、この世に新しい命を誕生させ育んでいくことは、何があったら可能になるのだろうと考え始めました 

「ウェルカム・ライフ」プロジェクトが対象とするのは、職業上の野心を諦めずに働き続けている母親たちです。狙いはこの母親たちをインスパイアして、これから「職業的野心か子育てか」という「暗黙の選択」の時期を迎えるすべての人の人生に違いを作ることです。 

このプロジェクトの目標の一部を紹介しましょう。 

  • 働く母親が忙しすぎるという課題を克服し、法改正の先駆者になってもらう。 
  • 10人のリーダーを輩出する。 
  • ハイレベル計画の作成。  
  • 短期的および長期的研究報告書の概要作成。 
  • インドの超大企業2社との意見交換。 
  • 長期目標ーー女性の平等な就業参加が実現することで、母親であることの喜びを感じる人がインドで大幅に増加する。 
  • 長期目標ーー職場での定着率、そして多様性の成果として、企業が持続可能な成長を享受する。 

ブーミカさんはこう語ます。「今、私個人にとっても、またこのプロジェクトにとってもいろなことが可能になっていますが、それに一番大きく寄与してくれたのはランドマークでした。ランドマークのテクノロジーが無かったら、このプロジェクトはただのアイデアで終わったことでしょう。私の人生のあらゆる面にポジティブな影響を及ぼしたランドマークが提供するコースに本当に感謝したいです」  

 

*Landmark Forum News URL:  

https://www.landmarkforumnews.com/welcome-life-aims-to-expand-maternity-leave/