記事 お金に対する価値観はどこから来るか?―ランドマークワールドワイド

お金は人生において重要なものだが、その重要さはどこから?
その根源を発見するとお金に対する見方が変わるかも知れない。          

ランドマークワールドワイド
ブレークスルーテクノロジーコースリーダー
ギタンジェリ・コッピカル

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お金の形態や素材は、家畜やビーズ、金属、紙、ビットコインなどと様々に変わってきたが、その意味づけ自体は変化していない。「お金は人生におけるひとつの現実であるが、他の様々な人生の現実と比べてそのことがあまり理解されていない」ようだ。そして誰一人として、セコイアの大樹やレンブラントの絵画、砂漠の夜の星空に向き合うようにして、お金という存在に向き合ったことのある者はいないだろう*」。

私たちは、どのようにして今のお金に対する考え方や価値観に辿りついたのだろうか?見てみる価値のあることだ。一見無作為に変動しているように見える株価や「流行り廃り」や産業の盛衰などは言うに及ばず、お金に関して自分はどう育てられたか、お金についての思い出、代々受け継がれてきたお金の会話、そして逆にお金が私たちにどういう意味を付与しているか、などだ。

モノであれ人であれ、実際にそれを動かしているものの正体を知らないで、それと効果的に付き合っていくのは難しい。まして、別物と勘違いしているとしたら、なおさら難しい。

自分の価値観がどこから来たのか、その根底を探っていくと、行き着くところには「何もなし」がある。そして私たちは、この「何もなし」から、様々な価値観を発明し樹立していくことができる。言い換えれば、自分で創作したものだと知っていれば、軽やかに創作し、かつ、それだけに固着する必要もないのだ。なぜなら、私たちは、またいつでも別のことを創作することができるからだ。時に、人生に対する新たな視野や価値観、新たな地平が、今まで慣れ親しんできたものの見方と食い違うと、その矛盾を抱えて生きていくのは容易くはない。これまでに得た知識や経験を投げ捨てるということではなく、そこに在るかもしれない盲点を取り除き、今取り組んでいることと自分との間に何も介在させないようにすることが肝要だ。

(訳注)*ジョー・ドミンゲス、ヴィッキー・ロビン共著、「お金を熟考する」ニュー・ディメンジョン・ジャーナル 1990年。ジョー・ドミンゲスは元財務アナリストで著作家。

 

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