記事 南アジア映画祭、シカゴで一大ブーム

著者 ジュディ・ロメイン

アミット・ラナが友人たちと共に「シカゴ 南アジア映画祭」を開催したのは、「ランドマークワールドワイド・自己表現とリーダーシッププログラム(SELP)」のプロジェクトとしてだった。この映画祭は元々、アミットが身近な人々とのコミュニティを築くために開催したということはあまり知られていない。一番難しかったのは、彼の技術分野での専門性と映画に対する情熱とを融合できるプロジェクトを選ぶことだった。
アミットは、このプロジェクトを始めた時、映画祭の運営方法など何一つ知らなかった。自分にできるのだろうかという疑問は絶えず湧いてきたが、実際に彼はやり遂げたのだ。そして映画祭はその後も拡大し続けている。初回、2010年の動員数は約1300人。2年後の2012年には、3000人が訪れる大きな映画祭に成長した。

映画祭以前のアミットは、自分のアイデアを形にして情熱を追求していく自信がなかった。だが映画祭が終わったときには、共通の目的やビジョンの可能性を分かち合って、チームを率いていた。映画祭の成功は仲間のおかげだと実感する中で、アミットは今までにない「無私無欲」の感覚を味わった。「ビジョンやアイデアを大きく育てるためには絶対にチームが必要だ。何もかもを一人で抱え込む必要はないんだ」ということを発見したのだ。

アミット自身の人生がトランスフォームするにつれ、映画祭に対する彼のビジョンもさらに拡大していった。映画を通してシカゴの人々に南アジアの文化を紹介していこう、そして国際理解のレベルを引き上げていこう、と。3年後、シカゴには大人気の映画祭と、自分自身の人生のリーダーであるという新しい自覚を得たアミットが存在していた。そして今アミットとチームメンバーたちは、この映画祭をひとつの産業に育成している最中だ。ひとつの市場に育て上げ、自主映画制作者たちが作品を上映するだけに留まらず、配給先を獲得できるまでにしようと思い描いているのだ。今や紛れもなく、シカゴは南アジア映画上映の中心地なのである。

今年の映画祭開催は9月20日から23日まで。詳細は the CSAFFのオフィシャルサイトを参照のこと。

South Asian Film Festival Booming in Chicago

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