記事 「テン・イン・テンプロジェクト」—— 10年で持続可能で互いにつながりあった1万の村を作る

ジュディ・ロメイン
訳者注釈 1万=10Kであり、10年と10Kを掛けてテン・イン・テンと呼んでいる。

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マナヴという一人の男が、インド農村部の中で最も人権を抑圧された女性たちを力づけている。

マナヴは自分のチームメンバーと共に、科学技術を利用する『テン・イン・テン(10・10)』という名のプロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトは、女性たちが必要とする訓練やコンピュータの基本機材、技術支援などを提供し、彼女たちが子供を教育し、持続可能なビジネスを興し、他の農村部の女性たちとの連携を作り出すことを支援していくものだ。

マナヴの夢は、10年以内に1万のインドの村を、経済的に自立した持続可能な村にすることだ。

マナヴが2004年にランドマークワールドワイドのブレークスルーテクノロジーコースに参加したとき、自分自身に問うたのは「自分は何に立場を取るのか?」「自分の使命は何なのか?」という質問だった。彼の答えは、世界に大きな違いを作る、というものだった。人々をリーダーとして力づけ、さらにその人たちが周囲の人々を力づける——このような連鎖反応を引き起こすことで世界に違いを作るのがマナヴの使命なのだ——この答えは今も変わっていない。

マナヴは2012年にはランドマークワールドワイドの「チームマネージメントとリーダーシッププログラム」に参加した。その中で彼が発見したのは、これまで自分に枷をはめていた個人という枠を越えた、ビジョンを現実化する能力と資質を備えたチームを作るための「道具」だった。

マナヴが実感したのは、インドは世界的にはハイテク技術のリーダーとなったにもかかわらず、国内では農業恐慌に直面しており、多くの世帯が貧困の悪循環から抜け出せないでいること、この状況から彼らを引き上げてくれる技術へのアクセスがない、ということだった。

テン・イン・テンプロジェクトの第1段階は、
•インターネット・リテラシーの向上
•コミュニケーション能力の向上
•上記の技能を、子供たちの教育にも、起業家精神の涵養や創業促進にも応用できるような支援
などを提供することだ。

マナヴたちは、世の中の貧困家庭に違いを作れるのは女性たちだと気づいた。テン・イン・テンチームが村の女性たちにテクノロジーへのアクセスや現場での訓練、継続的支援を提供していけば、彼女たちはこれらの道具を使って村でビジネスを興し、より大きな市場に製品を売り、よその村々から情報を収集し提携を進めることができる。その結果として持続可能性が作り出されるとチームは判断したのだ。村の経済成長力をトランスフォームする鍵となるのは技術の活用だ。

http://www.landmarkeducationnews.com/technology/ten-in-ten-10000-connected-and-sustainable-villages-in-ten-years/

 
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