記事 アフリカでAIDSと闘う

(ランドマークワールドワイド卒業生、ロランデ・ホーデルさんのシェアから)
「私は自分の人生を使って、いったい何がしたいのだろう?」 ロランデ・ホーデルさんは自らに問いかけていた。その答えが見つかったのは、国連でAIDSの抑制活動に関するスピーチを聴いていたときだった。「話しを聞いて、私は、これまでに学んできたことを生かしてこの分野に違いをつくりたいのだ、とはっきり自覚しました」。
ホーデルさんは化学の博士号を取得していたが、大学や企業で働く白衣の研究者になるつもりはなかった。代わりに彼女は「エイズフリー・アフリカAIDSfreeAfrica」を始動させた。これは、ランドマークワールドワイド社の教育プログラムに参加したときに立ち上げた彼女自身の社会貢献プロジェクトをさらに発展させたものだ。活動の対象地域はすぐに決まった。毎日8,500人もの人がエイズで亡くなっているアフリカだ。最終的な目標は、アフリカの人々が自力で医薬品を製造できるように技能を育成することだ。
しかし、ホーデルさんはすぐに実感することになる。プロジェクトの方向を定めることは簡単だが、今世紀最大の規模で蔓延する病――エイズにどう立ち向かうかを決めることは容易ではないと。ホーデルさんに光明をもたらしたのは、友人の何気ない一言だった。「このプロジェクトを成功させるには、プロジェクトのためのコミュニティが必要だね」。ホーデルさんは振り返る。「友人のこの言葉で、道が開けたのです」。
それ以来エイズフリー・アフリカは、ベルギーをはじめ、各国の製薬会社に必要な医薬品の提供を求める交渉や、医薬品の製造拠点となる施設の刷新に成果を上げてきた。さらに、医薬品の製造のためのあらゆる法的整備も行なってきた。
ホーデルさんはアフリカにおけるエイズとの戦いの厳しさを知っているし、エイズフリー・アフリカの設立がエイズ制圧の一つの道を切り開いたと信じている。その道は、アフリカの人々を力づけ、彼らが薬を自給製造できるようになることから始まるのだ。

ロランデ・ホーデル博士のプロフィール

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「国境なき科学者たち」の理事。アメリカ化学協会(ACS)で、地域・国内・国際レベルで活発に活動。例えば国際活動委員会のアフリカサブセクションに参加、ACSのナショナルツアー講演者、ニューヨークウェトスチェスターサブセクションの会長、1997 年から2010年まで会計を務める。Serves International(訳注 スイスに本部を置き、世界100ケ国以上の国々に広く組織を持つ国際民間親善団体 (国連NGO認証団体、国連経済社会理事会- ECOSOC 登録。世界平和、善意、相互理解、寛容の促進を図るのが目的)という平和団体の国連代表。ロータリークラブやニューヨークのランドマークワールドワイドで人々にコーチングを提供している。社交ダンス、ハイキング、水泳、スキーを愛し、ヨガを行なっている。
“I am dedicated to promote peace through the empowerment of people in Africa to produce their own generic and essential drugs.”
「アフリカの人々を力づけてアフリカ諸国がジェネリックおよびエッセンシャル医薬品の製造することを通じて平和の促進に献身する。」

 
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